子どもの習い事、親の関わり方は?子どもの独自性を育む活動に対して親はどう向き合えばいいのか解説!

子どもの習い事、親の関わり方は?子どもの独自性を育む活動に対して親はどう向き合えばいいのか解説!

子どもに習い事をさせているという親も多いことでしょう。習い事は子どもが自主的に行うことが理想で、できればのびのびと活動させてあげたいものです。しかし親として、保護者として心配に思うこともあることでしょう。想定の範囲を超えた活動は危険だから止めたいといった、そうした気苦労が尽きないのもまた人情というものです。子どもの習い事に対して、親はどう向きあえばいいのでしょうか。今回は習い事に親がどう関わっていくべきなのかを、詳しく解説していきます。

習い事は子どもの「やりたい!」という気持ちを最優先に

まずはなによりも、子どもの自主性を大事にしてあげましょう。子どもの自主性を重んじ、子どものやりたい習い事に励んでもらうことは、子どもの自立にも大きく関係していきます。自分のやりたいことだからこそ責任を感じるようになり、規律もしっかりと学び、やりたいことのために抑えるべきことも自然と理解していくことでしょう。

子どもはたいてい、最初はテレビ番組などから情報を得て「やってみたい」と思うことが多いものです。子どもの習い事というのは親の庇護下において行うもののため、基本的に習い事を行うには親の承諾と支援が必須となっていきます。そうしたことから費用的な面や、普段の生活のなかで支援できる時間がとれるのかを含めて、家族で話しあう必要があることでしょう。

しかし最も重要なことは、「子どもが本当にやりたいかどうか」です。親が押さえつけるように習い事をさせる、あるいはやめさせることは、よほどの事情がない限りはしないように努めましょう。

幼少期のうちに育てないといけない感性もあり、ときにはそうした親のエゴが子どもの夢につながる場合もあります。しかしそうした大きな意義がない場合は、過度な押しつけはやめましょう。習い事の失敗の多くは、こうした親の過干渉が原因となるのです。過度な押さえつけは、子どもの自主性や自立する精神を奪うことにもつながりかねません。

必要な支援は欠かさず行う 習い事を始める前に親が支えられるかをしっかり検討しよう

習い事はいってしまえば、「趣味」のようなものです。子どもはそれを親の庇護下で行うため、経済的負担は親に回ることになります。月々の月謝や会費だけでなく、習い事にはそれをはじめるために最低限必要となる道具も、多くの場合自己負担(親負担)で買わないといけません。子どもの自主性をできる限り尊重したいといっても、そうした支援がしっかり行き届かない状態では、子どもにみじめな思いをさせてしまうことになります。

また毎回の送り迎えや、県大会など特別な大会へ出た場合の各種サポートなど、親には多大な費用や労力のかかる支援が必要になってくるのです。こうした費用や労力を普段の生活のなかで確保できるのかは、しっかり検討する必要があることでしょう。

習い事は「お金だけ払っていればよい」ものではないのです。試合や練習などの指導は講師の役目ですが、それ以外のすべての子どもの面倒は親がみる必要があります。親がその覚悟をもって向きあえるかどうかは、しっかりと話しあいましょう。どうしても無理であれば、子どもの意に背く必要も出てくるかもしれません。しかしそれが「親の向きあい方」です。支援することを決めたなら、徹底してサポートしてあげましょう。

子どものメンタルコントロール、モチベーションコントロールも親の役目

いくら子どもの自主性を重んじるからといっても、ただ自由に放置しているわけにはいかないこと、しっかりと支援すべきことは説明しました。習い事において先生にはいいづらいことや、環境的な手前習い事の教室内で助けを求められないような悩みも、生まれてくることがあります。

そうしたときの子どもの精神的な支えとなる役割も、親の務めです。これはあくまでも他人である先生や講師には、なかなかできないことです。子どもを普段からよく観察して変わったことがないか、口数が減ってはいないかといった兆候を見抜く力も要求されます。最も子どものことを知っている親のほうが、気づけることでしょう。親からみえない場所での子どもの様子を知るために、定期的に先生とも話して子どもの様子を伝えてもらうような、コミュニケーションも必要になります。

また習い事をはじめるとき、子どもは興味をもった段階ではそれをただやりたいだけかもしれません。心地よく楽しむために必要な努力の面倒さ、しんどさといったことを考えていない場合が多くあります。そのためやりはじめてから、「やっぱりやめた」という子どももいることでしょう。そうした場合にもしっかり子どもの話を聞いて、なにがネックになっているのかを探ります。先生とも話しあうなど方々に手を回しつつ、子どものモチベーションをコントロールしてあげることが重要です。

習い事を複数やる場合には、並行していく習い事とどう両立させるか検討してあげよう

子どもはさまざまなことに興味を持ちやすいものです。そのためすでに習い事をやっているのに、更に複数の習い事をやりたいといい出す可能性も、少なからずあります。多様な技能や感性を磨くことはプラスになりますから、自主性に任せてどんどんやらせることもよいでしょう。ただしそれは、きちんと両立出来る状態であってこそです。

物理的にスケジュールを抑えるには無理がある、学校と両立できないレベルで習い事を増やすのは、賢明とはいえません。親も経済的に負担が洒落にならないレベルになるだけではなく、子どももやがてはやることを抱えすぎてパンクしてしまうことでしょう。子どもの成長には勉強や習い事と同じくらい、「休むこと」が大切です。

しっかりとした睡眠時間が確保できるか、物理的に無理な距離を跨がせることにならないか、そうしたことを子どもは自分で判断できません。そのためときには体力や時間的に無理のあるスケジュールでも、「やりたい」こともあり得ます。そこをしっかり健全な範囲に是正して、時間調整をしてあげるのも親の役目です。

どうしても悩ましい場合にはまずは体験だけさせてあげるとか、臨時の講習会だけ出させてあげるとか、そうしたことで少しでも触れさせてあげることも親心です。その場合に「やはり無理そうだからやめる」となることもあるでしょうし、「逆に頑張ればいけるかも」といったやる気も出てくるかもしれません。心配なところはしっかりと話しあい、やる気が出たらなるべく応援してあげることが大切です。

まとめ

今回は子どもの習い事における、親の向き合い方について解説しました。なるべく自主性に任せるのは大前提としても、習い事と親とは経済的にも物理的にも切っても切れない関係です。負担を感じている場合には余計な負担をかけさせない、最大限の支援をしてあげるというスタンスが大切です。

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