スポーツ鬼ごっことは?スポーツ競技としての鬼ごっこの新たな楽しみ方やその魅力を解説!

スポーツ鬼ごっことは?スポーツ競技としての鬼ごっこの新たな楽しみ方やその魅力を解説!

鬼ごっこといえば、幼少期にだれしもが一度は遊んだ経験があるのではないでしょうか。それでは「スポーツ鬼ごっこ」はご存知でしょうか。スポーツと聞いて首を捻っている方も、多いかもしれません。しかしこのスポーツ鬼ごっこは年の歴史を誇り、競技としての鬼ごっこのあらたな楽しみ方を提案し続けています。今回は競技化されたスポーツ鬼ごっことはどういうものなのか、その魅力にも注目しながら解説していきましょう。

そもそも「スポーツ鬼ごっこ」とは?

まずスポーツ鬼ごっことは、具体的にどういったものなのでしょうか。

スポーツ鬼ごっこは、文字通り日本において昔から遊びとして定着している「鬼ごっこ」をもとにした、いわゆる「ニュースポーツ」のひとつです。一般社団法人鬼ごっこ協会の代表理事を務めている羽崎泰男氏により開発された、オリジナルかつ新型の鬼ごっこであります。

鬼ごっこもみんなでルールを決めて遊んでいたことでしょうが、スポーツとして鬼ごっこを行うにあたっては明確なルールが必要です。そしてスポーツは競技であるため、ルールにもとづいた勝負意識が求められます。そうしたものをきちんと盛り込み、体系化したことによって多くの人に認知され、今では子どもから高齢者まで幅広い年齢層の人々によって楽しまれています。

スポーツ鬼ごっこと、従来の鬼ごっことの違いとは?

それでは昔から受け継がれている遊びとしての鬼ごっことの違いは、どういったところにあるのでしょうか。

鬼ごっこのルールは極めてシンプルです。まずは数人のメンバーの内、鬼になる人をじゃんけんなどで決めます。鬼が決まったら鬼が一定時間を数えている間に鬼以外の人は逃げ、一定時間経過後鬼が逃げている人を追いかけます。逃げている人にタッチすると、タッチされた人が次の鬼になるのです。これを一定の時間制限を設けて繰り返し行い、最後に鬼だった人の負けです。

こうした従来の鬼ごっこと、スポーツ鬼ごっこは基本的なところは同じですが、遊び方は結構異なっています。まずスポーツ鬼ごっこは「チーム戦である」ことが異なりますが、従来の鬼ごっこでも鬼を増やしたりしてチーム戦のように遊ぶことはあるかもしれません。

一番の違いは、「宝(トレジャー)」が関係してくることでしょう。スポーツ鬼ごっこでは、この「宝」をいかに相手から多く取るかが、勝敗をわけるのです。つまり「自陣あるいは相手の陣にある宝を巡って、攻撃と守備で争う」という構図になります。

「自分が鬼であるかそうでないか」で勝敗が決まる、どちらかといえば個人戦の側面が強い従来の鬼ごっことは、大きく違うことがわかることでしょう。また「タッチをするときはかならず両手で行う」点が、従来の鬼ごっことは明確に異なっています。

スポーツ鬼ごっこのルールはどんなもの?

それではスポーツ鬼ごっこの、詳しいルールを解説していきましょう。

まずは先述の通り、チーム戦であることが前提です。7人1チームで、2チームでの対戦形式で行われることが多くなっていますが、競技者の年齢やコートサイズなどの状況によって、人数を変更することもできます。専用のコートが設けられ、そのコートの中央を境に敵味方の陣地がわかれます。試合時間は5分間×2回勝負、ハーフタイムは2分です。

ゲームの勝敗を決めるのは先ほども触れたとおり、「宝(トレジャー)」を相手の陣地からいかに多く取るかです。この「宝」は、自チームおよび相手チームの陣地の後方に設けられた「Tサークル」のなかに設置され、チームメンバーでその宝を守ります。自陣のTサークル内は立ち入れず、Tサークルに入った敵もタッチできないところがおもしろいポイントです。

「宝」を取りに行くことが勝利条件のため、サッカーやバスケ等の競技と同じく、敵陣に侵入できます。自分の陣地にいるとタッチされないルールとなっているため、お互いが敵陣に侵入しなければゲームになりません。

スポーツ鬼ごっこの場合、自陣に侵入してきた敵メンバーをタッチすると、タッチされた敵はいったんコートからでなければなりません。そこから自分のチームの陣地内にある「セーフティエリア」という、相手からタッチされることがない安全地帯まで移動したうえで、復活するというルールになっています。大会によってはこのセーフティエリアのなかに「リスタートエリア」という特別区画を設けている場合もあり、その場合はリスタートエリアに行かないと復活はできません。

こうした体系化されたルールにもとづき、自陣の宝を守り(Tサークルへの敵の侵入を防ぎ)つつ、相手の宝を取りに行くというのがスポーツ鬼ごっこの遊び方です。そのため従来の鬼ごっこにはないチームワークや、コミュニケーション能力といった要素が非常に大きく関係していきます。

スポーツ鬼ごっこの体験会、大会に行ってみよう!

従来の鬼ごっことは大きく異なるスポーツ鬼ごっこのルールを聞いて、体験してみたい・参加してみたいと思った方も、いらっしゃるのではないでしょうか。

スポーツ鬼ごっこは、全国各地に連盟や愛好会が存在します。たとえば「地域スポーツ鬼ごっこ連盟」や、「地域スポーツ鬼ごっこ愛好会」などです。こうした団体が、定期的に体験会や大会を開催しています。スポーツ鬼ごっこに興味をもったら、まずはこうした団体主催の体験会に参加してみるのが、一番手っ取り早い方法といえるでしょう。自分の最寄りの地域にある、こうした団体のホームページなどをチェックしてみることをおすすめします。

一般社団法人鬼ごっこ協会では、全国のサークルやチームの情報を「IOA公認クラブ・愛好会オフィシャルサイト」というポータルサイトで掲載しています。そちらをみることも大いに参考になることでしょう。

まとめ

今回はスポーツ鬼ごっことはなにか、従来の鬼ごっことの違いやルールや、楽しみ方について解説してきました。スポーツ鬼ごっこは運動が苦手な子どもや、大人のためのレクリエーションスポーツとしても人気です。定期的な運動習慣としても、みんなでワイワイ楽しみながら行えるのでおすすめです。

「Learn and Grow Sports Club」では、スポーツ鬼ごっこなどの各種レクリエーションを行っています。体験入学、見学なども受け付けていますので、ぜひご相談ください。